村の情報発信こだわりの温泉


塩江貝温泉 貝温泉


(香川県香川郡塩江町)
 
民宿であるが日帰り入浴可。 10:00〜20:30(水曜休) 320円

福山から高速道路に乗り、高松自動車道高松西ICで下道へ。県道12号を東進してゆけばほどなく国道193号と交差するので、同国道を塩江町方面へ。塩江町『道の駅しおのえ』の手前で県道7号を内場ダム・奥の湯温泉方面へ進み、内場池を過ぎて『国民年金保養センターかがわ』の建物があるあたりに唯一の看板が出ているので、その指示に従う。

福山から約130q。


「所有する土地を試しに掘ってみると普通とはちょっと違う水が出た。分析してみると温泉として通用することがわかったので、そんなら民宿でもやろうかという事になった」
それが、この『貝温泉』の起源であるという。


私も床下に穴のひとつも掘ってくれようかと密かに企んでいるのだが、自分の土地ではない所を掘ると何かと障りがあるので辛抱している。

塩江町は『讃岐の奥座敷』塩江温泉郷のある町として知られる。その塩江温泉街の中を、香川の語源になったといわれる香東川が流れる。その香東川の支流である貝ノ股川のほとりに建つ1軒の民宿が『貝温泉』である。

玄関には墨痕鮮やかに『天然掛流』と大書された紙が張ってあり、嫌でも人目を引く。

看板に偽りなしとでも言おうか、シンプルな浴槽には無色透明、ごく僅かに硫黄の匂いのする湯が掛け流しになっている。これだけのまともな掛け流しは香川県において非常に貴重なのではあるまいか。

17.1℃の源泉は、温度の分類上では冷鉱泉である。四国では温度の高い源泉は非常に少ない。塩江温泉も冷鉱泉であるし、沸かさず入れる所といえば、徳島の祖谷温泉、愛媛の道後・奥道後温泉くらいのものなのである。

温度が低ければ何らかの手段でもって沸かさなければいけないし、もちろん費用がかかる。そこをあえて加熱掛け流しという手法を採っているわけで、温泉好きとしては大変ありがたいのである。

讃岐の奥座敷、塩江町。その片隅に、目立たない特等席があった。



004-掲載日:2005/03/19    sasaki

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