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 岩谷焼 井上健三    コミュニティー工房 KENZO
「火と火焔」やきものはそれが全てであるかのように、細工をされた土はさらに火焔の洗礼を受けるのである。長い間沈黙を装い燃える盛る幻想の中に、次第に静寂を迎える。

「土と火焔」の驚くべき力により窯変した新しい、「命」が誕生する。

「やきもの」と化した土は、その美しさを自負するかのごとく、その素晴らしさは自然の優しさのごとく温かく心に触れてくるのである。


広島県福山市山野町山野2217
 (電話) 0849−74−2147


 備後地方において唯一の古窯(慶文1661〜73頃)、姫谷焼をはじめ、芦田川の上流、府中市においては出口町の洞山焼など、福山市においてもいくつかの窯跡がみられ、いづれも磁器であり、各地に点在する窯跡にも陶器を焼いたものは希少のようです。

 そうした歴史風土を母胎に築窯。土地名に因み森谷窯と命名、陶房の裏山より採れる赤土を利用した陶土をはじめ、牡蠣(かき)の粉末を原料とし、焼により変化する釉調もその雅味を備後岩谷の独特なやきものとし、さらに福山市の最北端、山野峡に登り窯を築く。

 久賀山のふところ、久賀窯と名のる。古い伝統はもとより、更に創意工夫をこらし、日夜精神を重ね作陶に励んでおります。
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作品を並べた状態
作品の大きさや形、温度分布が違うため、窯詰めに大変時間がかかります。
特に炎の流れに気をつける。
煙道より窯の内部
煙道の真後に空気孔を設け、煙道を通して、2つの部屋の内部が覗ける。
燃料を投じ、まもなくすると炎が押し寄せてくる。 なんとも神秘的である。
“やきもの”の原点である野焼
特別に焼窯をつくることもなく800度〜1000度くらいで短時間に焼き上げます。いろんな方法がとられますが、いずれも割れやすいのでとても注意が必要です。

   岩谷焼きの特長 (一例) ●
「三足花器」  岩谷来待釉

森谷窯の裏山より採れる土を利用、土灰と合わせて独特な風合(苔色など)を見る。
「貫入粉引細水指」  牡蠣(かき)釉

岩谷焼の最も古いオリジナル釉(昭和49年試釉)である。広島の名産牡蠣殻を利用し、灰釉としていろいろと変化に富む。
「緑釉彩蓋物」  緑 釉

酸化銅を着色材とし、釉調の変化を利用し、緑釉彩として焼き上げる。
「雪白釉磁蓋物」  雪 白 釉

陶器にも利用できるが主に磁器釉として、マットの釉調を見る。
釉の表現を「雪の白」に見立てた。
「灰被変形花入」   自 然 釉

作品には釉など一切施こさず、そのまま薪燃料の窯に入れて焼く。
薪の灰などが高温で溶け、灰被りの自然釉となる。
「カタツムリ文掛花入」  炭 化

充分な空気を与えることなく、つまり高温においても蒸し焼き状態の「炭焼」の様なものである。
炭素が燃え残り黒っぽく焼ける。
「変形盛器」   粉 引 

普通には赤土に白化装土を施す。
もともと焼き上げた状態が粉を引いた様であることから、この名がついている。


○  使用している画像は井上健三氏より提供  ○


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